落として巻き上げも巻き戻しも出来なくなったM4を浅草のドクターに持ち込んだら、なんとパーツの交換修理は出来なくなったのだという。どうやらその理由は今のライカは以前のようなパーツの供給をしてくれるサービスを止めてしまったらしく、それで今回のような故障に対しては修理やさんは対応できなくなってしまったようだ。運が良ければパーツ取り用のジャンク品とかがあればいいのだろうが今回はそれも無理と言われた。ではどうすれば良いのか、、、

 ライカではパーツ供給を止めた代わりに、古いカメラでもライカ自身が修理するサービスを始めたようだ。ドクターはこの状況に憤慨していたが、仕方ないので浅草から銀座ライカに行った。

 ライカ銀座店にて、まずは巻き上げ機構の修理に関して。

 M4の巻き上げ機構はM6のパーツが使えるのでライカジャパンで修理が可能。修理後の距離計調整作業も含めて修理代は2万円。驚いたのは古いカメラでもドイツ本社がオーバーホールをしてくれるのだという。その場合はさらに15万円かかるが戻るまで3ヶ月かかるという。

 (別に調子悪いところは無かったからオーバーホールまでは要らない。だいいち高い。)ということで巻き上げ機構の修理だけを頼んで銀座を後にしたのだが、帰る道すがら、、、 

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 どうにも引っかかっていたのが、説明によればオーバーホールはグッタペルカを全部剥がすので完了後は現行機で使われている樹脂製のものに変わるらしい。これがどうにも非常に痛い。この時代のものは現在の樹脂製のものとは大違いである。カメラを持つ感触がとても良いし、現在では作れなくなった非常に貴重な材料なのでこれが変わってしまうのはかなり勿体無い。

 と思ったのと料金が15万円という予想外の金額が提示されたショックとでオーバーホールは断ったのだが、、、

 よくよく考えてみると、こんな古いカメラをメーカーたるライカがいまだにオーバーホールしてくれるというのは実際、凄いこと。これがコレクション用のカメラならばオリジナル性が重要なのでグッタペルカの張替えは論外であるが、このM4は実用機である。最近はこれしか使っていなかったわけだし今後も当分は変わらない気がする。だとしたらここで一度ちゃんとしたオーバーホールをするのはむしろ良いことなのではないだろうか。そうなるとグッタペルカ張り替えもまあ仕方ないと思えなくもない気がしてきたし、、、

 とまあ、いろいろ悩んで結局今日、銀座店に電話してオーバーホールを頼んでドイツ送りとなったわけである。 

 

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 (これはM8の写真)

 

 さてM4にとっては里帰りである。綺麗になって?8月くらいにはこちらに戻ってくる予定らしいのでそれまでにお金をどうにか工面しなくてはならないが、頭が痛い。 

 

 ちなみに張り替えたグッタペルカは戻してほしいと頼んだらそれはやっていないと言われた。まあメーカーというのは最新のものが最良と考えのはずなのでそのあたりのブツはもう不用品という思考になってしまうのは仕方のないことなのだろうが、この時代のグッタペルカを捨てる?なんて浅草のドクターが聞いたらまた怒るに違いない。

 それとレンズのオーバーホールに関してだが、これはさすがにあまり古いのはダメで具体的には400万番台以降のレンズでないと対応できないということだった。

 

 

 

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